ものづくり補助金

ものづくり補助金は、中小企業・小規模事業者等が取り組む革新的サービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善を行うための設備投資等を支援する補助金です。

事業類型は「一般型」と「グローバル市場開拓型」に分かれます。「一般型」には、「通常枠」、「回復型賃上げ・雇用拡大枠」、「デジタル枠」、「グリーン枠」などの4つの枠があります。

最も申請数の多い「一般型」の「通常枠」の概要は下記の通りです。

補助率2/3とは、経費が900万円かかった場合に600万円が補助されるという意味です。

類型 補助率 補助上限
 一般型 通常枠    1/2~2/3   750~1,250万円
回復型賃上げ・雇用拡大枠   2/3   750~1,250万円
デジタル枠   2/3   750~1,250万円
グリーン枠 2/3 750~4,000万円
グローバル市場開拓型   1/2~2/3   3,000万円
一般型<通常枠>
項目 要件
概要 革新的な製品・サービス開発又は生産プロセス・サービス提供方法の改善に必要な設備・システム投資等を支援
補助金額 【従業員数5人以下】    100万円 ~ 750万円
【従業員数】6人~20人】 100万円 ~ 1,000万円
【従業員数21人以上】   100万円 ~ 1,250万円
補助率 1/2、 小規模企業者・小規模事業者、再生事業者 2/3
設備投資 単価50万円(税抜き)以上の設備投資が必要
補助事業
実施期間
交付決定日~10か月以内(ただし、採択発表日から12か月後の日まで)
補助対象経費 機械装置・システム構築費、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、原材料費、外注費、知的財産権等関連経費

こんなことありませんか?

  • 新製品を開発(試作)したいが、機械加工に必要な設備、材料費や外注費、広告宣伝費などの負担が大きい。今後の経営環境も見通しが立てにくく、事業リスクも大きいので、自己資金の投入や長期借入を抑えながら開発したい。
  • 得意先から高精密加工が求められている。また、品質の向上、生産コストの低減、工程時間の短縮などによる生産性の向上にも取り組みたい。そのため、高精度のNC加工機を導入したい。設備投資金額が大きいが、自己資金や長期借入をできるだけ抑えて設備を購入したい。

ものづくり補助金サポートを利用するメリット

事業計画作成のプロが、申請に必要な事業計画書の作成を支援いたします。

WEB会議でインタビューにお答えいただき、必要な資料をご提供いただきます。これらの情報・資料に基づき、申請要件や審査基準を踏まえて、事業計画書の原稿を策案いたします。最終確認いただき、完成いたします。


思いがカタチになります

ご依頼いただく時点で、「こんなことをやりたい」という事業計画の概略があると思います。インタビューを通じて、クライアントの思いを聴き取り、強みやニーズを分析し、事業コンセプトを共同で創ります。時には、「この市場をターゲットにしたらどうでしょう?」、「こんなやり方もありますがいかがでしょう?」といったご提案をすることもあると思います。このような対話を通じて、事業計画をブラッシュアップし、思いをカタチにしていきます。


事業計画書申請、交付申請、実施報告などを迅速かつ効率的に行うことができます。

ものづくり補助金の制度は、公募要領や手引きなどを見てもとてもわかりにくいです。また、電子申請システム(gビズ、jグランツ)の操作方法もわかりにくいです。また、申請に必要な提出資料はたくさんあり、計画的に揃えていく必要があります。さらに、電子申請は期限内に行う必要があります。

ものづくり補助金サポートを利用することにより、制度についてわかりやすくガイダンスを受けながら提出資料を計画的に揃え、電子申請システムで事業計画書申請、交付申請、実施報告などを迅速かつ効率的に、期限内に行うことができます。


ものづくり補助金に関するよくある質問

Q.補助対象者はどのような組織でしょうか?

本事業の補助対象者は、日本国内に本社を有する中小企業者(組合関連以外、組合関連)、特定事業者の一部(特定非営利活動法人)です。

Q.どのような経費が補助されるのでしょうか?

補助対象経費は、一般型では、機械装置・システム構築費、技術導入費、専門家経費、運搬費、クラウドサービス利用費、原材料費、外注費、知的財産権等関連経費などです。

グローバル展開型では、上記の経費に加えて、海外旅費も対象になります。

Q.補助金はいくらいただけるのでしょうか

補助金額や補助率は、事業類型や従業員数などで変わります。通常枠の場合は、以下の通りです。

 

<補助金額>

【従業員数5人以下】  100万円 ~  750万円 

【従業員数6~20人】  100万円 ~ 1,000万円 

【従業員数21人以上】 100万円 ~ 1,250万円 

 

<補助率> ※補助対象経費に対する割合

1/2   小規模企業者・小規模事業者、再生事業者 2/3 

Q.ものづくり補助金の採択率はどのくらいでしょうか

ものづくり補助金(一般型)の採択率は、約30~60%で推移しています。

締切回 類型 応募者数 採択数  採択率 
1次   2,287 1,429 62.5%
2次   5,721 3,267 57.1%
3次   6,923 2,637 38.1%
4次 〔一般型〕 10,041 3,132 31.2%
〔グローバル展開型〕 271 46 17.0%
5次 〔一般型〕 5,139 2,291 44.6%
〔グローバル展開型〕 160 46 28.8%
6次 〔一般型〕 4,875 2,326 47.7%
〔グローバル展開型〕 105 36 34.3%
7次 〔一般型〕 5,414 2,729 50.4%
〔グローバル展開型〕 93 39 41.9%
8次 〔一般型〕 4,584 2,753 60.1%
〔グローバル展開型〕 69 27 39.1%
9次 〔一般型〕 3,552 2,223 62.6%
〔グローバル展開型〕 61 24 39.3%
10次 〔一般型〕 4,224 2,584 61.2%
〔グローバル展開型〕 70 28 40.0%
11次 〔一般型〕 4,668 2,786 59.7%
〔グローバル展開型〕 76 31 40.8%
12次 〔一般型〕 3,200 1,885 58.9%
〔グローバル展開型〕 56 22 39.3%

Q.事業計画申請は、いつまでに、どのように行えばよろしいですか

公募期間、申請方法は下記の通りです。

 

【公募期間】(第13次)

 応募締切: 応募締切:令和4年12月22日(木) 17:00

 

【申請方法】

 申請は、経済産業省の電子申請システムGビズでのみ行うことができます。申請には、予め、GビズIDプライムアカウントの取得が必要です。未取得の方は、必ず、利用登録を行ってください。

Q.無料相談をお願いしたいのですが、どのようにしたらよいでしょうか

下記の「お問い合わせ」からお申込みください。

無料相談(ZOOM、1時間程度)では、主に、貴社の現状、事業再構築事業の概要、補助対象経費の概算(見積額)などについてヒアリングさせていただきます。その上で、以下についてコメントさせていただきます。

  • 申請要件を満たしているか
  • 事業類型(通常枠など)や事業再構築の類型(新分野展開など)をどのようにするか
  • 採択を得るためにどのように事業再構築コンセプトを設定したらよいか
  • 補助金額は、概算でどのくらいになるか
  • その他

 


導入事例

製造業では「新製品開発(試作)」と「生産性の向上」、歯科分野では「歯科診療の高度化と安全性の向上」、「歯科技工のデジタル化」などに、ものづくり補助金が活用されています。

生産性の向上(電子部品製造業)

多層基板のめっき処理の短納期受注が増加していましたが、多層基板ではめっき処理の前にデスミア処理が必要となるため生産リードタイムが長くなっていました。そこで、ものづくり補助金によって資金調達を行い、高効率のデスミア処理ラインを新設しました。その結果、生産リードタイムが短縮、生産量が大幅にアップし、顧客からの増産・短納期要請に対応することができました。

新製品の試作(専用機械製造業)

市場調査の結果、新しい機械装置の需要が比較的大きいことがわかってきたため、試作することにしました。そこで、ものづくり補助金で資金調達を行い、部品や材料を調達し、組立を行いました。展示会に出展したところ、複数の企業から引き合いがあり、商談を進めました。その結果、いくつかの企業様から受注をいただくことができ、新しい事業が立ち上がりました。


お客さまの声

生産管理の重要性がよくわかりました(製造業)

事務局から採択通知メールが届いた時には、思わずガッツポーズをしてしまいました。それに、事業計画を作成する過程で、アドバイスをいただきながら従来の生産方法の精度や品質、生産効率やコストを分析してみて、自社の課題がよくわかりました。新しい生産方法を導入した後も、このような分析を続け、生産改善を行っていきます。

新製品開発のリスクが低くなりました(製造業)

新製品開発にはリスクがあります。事前に市場調査などを行い、需要やニーズを確認していますが、新製品を上市しても必ず売れるとは限りません。計画していた販売数を実現できなかった場合、開発費を回収することが困難になります。ものづくり補助金を活用することにより、材料や部品の調達費用や外注費などの補助を受けることができ、このリスクを軽減することができました。